特技・手術、趣味・手術。群れを嫌い、権威を嫌い、束縛を嫌い、専門医のライセンスと叩き上げのスキルだけを武器にメスを奮う。大門未知子、またの名を“ドクターX”───。
国民的医療ドラマの金字塔として輝く「ドクターX~外科医・大門未知子~」(テレビ朝日系列)。2012年10月クールに放送されるや、「私、失敗しないので」の決めゼリフとあわせて話題を博し、7作の連続ドラマと1本のSP版が製作される人気シリーズへと成長した。
怪しい名医紹介所に所属しながら、さまざまな病院を渡り歩く天才外科医。「どこの医局にも属さないフリーランス、すなわち1匹狼のドクターが帰ってきた」のナレーションでもお馴染みだが、3年ぶり・9度目に大門未知子が帰って来た先は、ドラマではなく映画。シリーズの総決算となる、最新作にして最終作の『劇場版ドクターX』がここに登場する。
主演を務めるのは、12年にわたって大門未知子を演じてきた米倉涼子。また、田中圭、内田有紀、今田美桜、勝村政信、鈴木浩介、遠藤憲一、岸部一徳、西田敏行ら、お馴染みのレギュラーメンバーが集結する。さらに、染谷将太がシリーズ史上最大の敵となる病院長とその双子の弟、西畑大吾が新人研修医、綾野剛が大門未知子の過去を知る人物として出演。
そう、劇場版で描かれるのは、これまで隠されていた大門未知子のルーツで、いわばエピソード0。そしてその中で、大門未知子に最大の試練が直面する。かつてない窮地に、医師免許はく奪を覚悟の上で臨む禁断のオペ。そこで“ドクターX”の真実が明らかとなる!
脚本は、2025年前期のNHK連続テレビ小説「あんぱん」も手掛ける中園ミホ。監督に、『七人の秘書 THE MOVIE』(22年)のテレビ朝日・田村直己。シリーズ全作を手掛けて来た両者が、映画でも失敗知らずの腕前を見せる。
大門未知子の誕生と、“ドクターX”の決着。まさにシリーズの集大成となる『劇場版ドクターX』が、医療映画の新たな金字塔となる。
フリーランスの天才外科医・大門未知子は、某国の大統領の命を救うため日本を離れていた。
その頃、東帝大学病院では、若き新病院長・神津比呂人が現れる。比呂人は凄腕の外科医で政財界にも顔が利き、双子の弟・多可人は医療開発会社で資金のバックアップもある。徹底的な合理化の大号令がかかり、次々とクビを切られる医師や看護師たち。かつての同僚・森本に東帝大学病院に呼び戻された未知子は、比呂人と意気投合するが、未知子の師匠・晶と会った比呂人は顔色を変える。比呂人が東帝大にやってきた本当の狙いとは!?
一方、森本は未知子の過去を探りに単身、広島・呉に飛ぶ。そこで森本は、大門未知子の誕生の秘密(ルーツ)を知ることに。未知子、晶、比呂人の過去が絡み合う中、未知子は史上最大の危機に直面!
医師免許の剥奪も覚悟し、 “悪魔のオペ”に挑む──
「どんなに厳しいオペでも患者を見捨てない」。かつて晶が話していた言葉を胸に──
東京生まれ。日本大学芸術学部卒業後、広告代理店勤務、コピーライター、占い師の職業を経て、88年にテレビドラマ「ニュータウン仮分」で脚本家としてデビュー。07年に「ハケンの品格」が放送文化基金賞と橋田賞を、13年には「はつ恋」「ドクターX~ 外科医・大門未知子~」で向田邦子賞と橋田賞を受賞。執筆作に「For You」、「Age,35 恋しくて」、「やまとなでしこ」、「anego」、「ナサケの女~国税局査察官~」、「花子とアン」、「西郷どん」、「七人の秘書」、「ザ・トラベルナース」など。25年放送予定の連続テレビ小説「あんぱん」の脚本を担当。
1970年生まれ、長崎県出身、北海道育ち。株式会社テレビ朝日総合編成局ストーリー制作部所属。演出家、監督として、これまで様々なジャンルの数多くの作品で活躍。
今作は、『七人の秘書 THE MOVIE』(22年)に続き、自身2作目の映画監督作品となる。
代表作:「平成仮面ライダー」シリーズ(03~09年)、「ドクターX~ 外科医・大門未知子~」シリーズ(12年~)「未解決の女 警視庁文書捜査官」(18年~)、「桜の塔」(21年)、「六本木クラス」(22年)、「シッコウ!!~犬と私と執行官~」(23年)、「スカイキャッスル」(24年)など。
1965年、福岡県出身。株式会社テレビ朝日取締役/エグゼクティブプロデューサー。入社後秘書室配属。95年よりドラマプロデューサーとして数々の作品を手がける。
代表作:「黒革の手帖」シリーズ(04年~)、「交渉人~THE NEGOTIATOR~」シリーズ(08年~)、「ドクターX ~外科医・大門未知子~」シリーズ(12年~)、「家政夫のミタゾノ」シリーズ(16年~)、「BG~身辺警護人~」(18年~)、『七人の秘書 THE MOVIE』(22年)など。
1968年、東京都出身。東京音楽大学作曲科にて池野成に作曲・管弦楽法を学ぶ。第69回日本音楽コンクール作曲部門第2位、E.ナカミチ賞受賞。
代表作:【テレビドラマ】「ドクターX ~外科医・大門未知子~」シリーズ (12年~)、「奪い愛、冬」(17年)、「七人の秘書」(20年)、「NICE FLIGHT!」、「ザ・トラベルナース」シリーズ(22年~)、「終りに見た街」(24年)
【映画】『ドロップ』(08年)、『映画ドラえもん のび太の南極カチコチ大冒険』(17年)、『男はつらいよ お帰り 寅さん』(19年)、『七人の秘書 THE MOVIE』(22年)など多数。
Ado●COMMENT
ドラマに続いて今作の映画も主題歌を担当させていただけること本当に嬉しいです。ありがとうございます。
前回のドラマ主題歌「阿修羅ちゃん」から、また成長した私の歌唱にも注目していただければと思います。
そして今回の楽曲は、なんとAyaseさんに書き下ろしていただきました。
以前からAyaseさんの楽曲をカバーして歌ってみたを投稿させていただいておりましたので、こうして「Episode X」で初コラボをさせていただけること、嬉しく思います。
Ayase●COMMENT
この度Adoさんに「Episode X」という楽曲を提供させて頂きました。
制作にあたり映画『劇場版ドクターX』本編も観させていただきました。大門未知子のバックグラウンドや想いに触れれば触れるほど、Adoさんと重なる部分があるのでは無いか、と思わずにはいられず、2人を重ねる様に詩を綴り、音を紡ぎました。音楽を生業とし、この道を歩む同志として、私の想像した音にAdoさんの歌声が重なるこの刺激的な体験を、楽曲という純真なる形で是非、全身で体感して欲しいです。
よろしくお願いいたします。
米倉涼子(大門未知子役)●COMMENT
Adoさんらしい唯一無二の世界観の中で、ひたすら我が道を突き進む一匹狼の「大門未知子」がどのようにして生まれたのかまでもが表現されていて、強い意志と勇気を沸き立たせる曲だと感じました。
また、晶さんと未知子の強い絆を彷彿とさせる一面もあり、歌詞と曲を重ね合わせながら聴いていると、グッと胸に込み上げてくるものがありました。
この曲はAyaseさんがドクターXのために特別に、そして作品の世界を大切に想いながら作っていただけたことを実感し、とても嬉しく思っております。